代表挨拶

実践の決意

 新卒から25年、会社員生活にやり場のない思いを感じていた時に1冊の本に出会いました。その本のタイトルは

「LIFESHIFT2 100年時代の行動戦略」
アンドリュー・スコット/リンダ・グラットン著 池村千秋訳 2021年東洋経済新報社発行

 私は新卒から4度の転職を経験してまいりました。まずは大学卒業後某大手ハウスメーカーに就職をして注文住宅の営業をしておりました。ほとんどのお客様にとっては人生に1度の買い物といえる商品をゼロから形にしていくというとてもやりがいのある仕事でしたが、営業職という立場から圧倒的に建築や現場施工の知識が足りないことに悩んでおりました。そんな中、幼馴染の友人が設備業者として独立をしました。時折、彼の仕事ぶりを見ているうちに現場仕事の魅力に取りつかれ建築の原点に近づけるのではないかと思い入社5年半で最初の転職を決意いたしました。

 入社をした2社目の会社は社長を含めて従業員3名の会社で私自身、この業界で起業するイメージも構築しながら早朝から遅くまで一生懸命に建築と主に施工を学びました。残念ながら体を壊してしまいドクターストップにて丸3年で2度目の転職をすることとなりましたが人生ではじめて「技術」という「無形資産」を手に入れることができて後悔をすることなく業界を去ることを決意いたしました。

 3社目となる会社は不動産業者で、アパート・マンション等の「賃貸」を専門とする会社でした。そこでは仲介(リーシング)と管理(プロパティマネジメント)を学びました。特に管理では前職で得た「技術」が役に立ち多くの家主様や入居者様へCS(顧客満足)をご提供できたのではないかと自負しております。

 4社目は地元大手の総合不動産会社へ入社いたしました。前職の不動産会社では約10年「賃貸」を学びながら不動産業を極めたいという思いが強くなり前会社では実現が難しかった「不動産売買」と「資産活用提案」を習得するために地元で実力と知名度が高いこの会社を転職先として選びました。そこではこれまで私が経験してきた建築営業や現場施工、賃貸管理営業などの知識を生かすことができて早い段階で管理職に就くことができました。

 これまで、仕事場は自身の人生を反映させる場所であり、いかにお客様や一緒に働く仲間に寄り添い相手に感動をしてもらえるかどうかを意識して活動をして参りました。そのためには自身のスキルアップを計る必要があり、気がつけば自身の能力を見極め数度の転職を繰り返しておりました。
本に出会う前は、これまで一緒に仕事をしてきた諸先輩方や同僚、そして家族や親たちの人生に関する考え方が「教育→仕事→引退」という「3ステージの人生」であるという人がほとんどであったため転職を繰り返す私の行動がなかなか理解されず自信をなくしておりました。そして、会社員生活25年目でこの本に出会い、その中にはこれから人生100年時代を生きるためには3ステージのうち「仕事」の部分の時間を長く見る考え方が重要となりその期間でいかにマルチな視点を持ち、人生の移行(LIFESHIFT)を迎えられるかどうかが自身の人生を大きく左右するという考え方に深い感銘を受けたと同時に自分自身の行動が間違っていなかったと自信を持てました。

 私は、人生の成功者になるためのチャンスは全員平等に与えられており、成功するかどうかはそのチャンスが到来した際に、それを掴む行動に移せるかどうかだと思っております。私もまだまだですがあと30年「仕事」のステージを謳歌したいと思っております。そのためには同じように人生の移行に悩み、その一歩を踏み出せていない方に寄り添い、100年時代の行動戦略を立て共に人生目標を達成したいという想いから起業を決意いたしました。

 ファイナンシャルプランナーとして、25年間建築・不動産業界で培ってきた経験を生かして皆さまの100年時代の人生計画をサポートさせていただきます。                                                      

代表取締役社長 蒔田 敏文